【新築住宅】宇佐市 地域の素材で建てる~木・竹・土の家

【新築住宅】宇佐市 地域の素材で建てる~木・竹・土の家

土壁の良さを次の世代につなげるために

先代・先々代から「家を建てるときは壁の中は土壁」と言われていました。それをできるだけ守り仕事をしてきましたが、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(以下、建築物省エネ法)が改正され、2025年4月からすべての新築住宅に省エネ基準適合が義務となります。(高気密・高断熱仕様)
土壁はそれとは真逆で断熱性能は小さいが調湿・空気浄化・蓄熱・防火性能に断然優れており、私はこれが最も良い家づくりだと思います。

「土は最後には地球に還る 循環型の素材」である

土(土壁)のことをもっと知ろうと思い、ネットや書物を調べていてある本にたどり着きました。
残念ながら絶版になっており入手は難しく、図書館で調べてもらったところ北九州市立図書館で貸し出しが可能とのことで、ようやく手に取ることができました。
著者は「21世紀は環境の世紀である。そして「土」は未来の素材といえる。なぜなら、最後は地球に還るという循環型の素材は土以外に存在しえないからである。」という文章を読んで、心のもやもやがすっきりし、自分の家づくりに対する信念が確信に変わりました。

ローム(土)は木材やほかの有機的な材料を保護する
質量百分率で0.4~6%と平衡含水率は低く、その際立った毛細管現象により、ロームはこれと接した木材を乾燥した状態に保ち、木材を保護する。通常は菌類や昆虫がこのような木材を蝕むことはない。昆虫は生息するために少なくとも14~18%の水分を、菌類は20%以上の水分を必要とするからだ。
(Mohler,1978)
ゲルノートミンケ著「土・建築・環境~エコ時代の再発見」より

職人の技を後世に伝えること

衰退していく土壁をどのようにして多くの方に伝えるか。日本の文化と日本独自の工法をこれから家を建てる世代に知ってもらい、後世に残していくことが家づくりに携わる者としての大きな役割だと感じています。

環境負荷を考える 自然素材の家づくり

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