「うちの家にある和室、お父さんの思い入れのある和室だから…
明るいおしゃれな部屋にしたいけど家族の想いもあるし、お金もかかるでしょ。」

お施主様からのこんな質問から始まったこのプロジェクト.

元々豊後高田市に嫁ぐという形で移住した奥さま
今一緒に住んでいる義理のお父さんの思い入れのある和室
お父さんの想いと奥さんの想いをどっちも大切にしたいご主人

みんなの想いはそのままに
これから本格的にエステやボディケアを始めたいという
奥さまの夢を叶える為に始まった改修工事

この小さな８畳の和室は、
利用するすべての人が快適に
住まう家族の想い出を大切にデザインしました。

真壁の昔ながらの和室は大壁にしてしまえば
今風の可愛らしい部屋がすぐ完成します。
しかし、今まで和室として使っていた家族は、
急にその洋風の部屋に馴染めるのでしょうか。

真壁や床の間には、
これまで生活してきた中でできた傷やシミが残ります。
その傷や色が変わった部分でさえも思い出の一部と捉えました。
また義理のお父さんが大切に使ってきた床の間も
今では骨董品が並ぶいわば物置と化していました。

今までの和室としての機能はそのままに
壁と照明器具、そして畳
この３つを改修しました。

奥様や家族の皆さまのヒアリングイメージから壁や床の色を提案し、
時間はかかりましたが、家族みんなが納得する一つの和室が完成しました。
この和室から始まる新たな事業のスタート地点に
一緒に携わることができて、とても嬉しく思います。

そして、私ごとで恐縮ですが、
この建物現会長でもある私の父が建てた住宅です。

今お住まいのお父様と弊社の父が建てたお家
それぞれの代が変わってもなお
こうして建物の改修に携わらせていただけること、
弊社をご主人、奥様から選んで頂けたこと

代が変わっても一生懸命
アラカワハウスは今まで携わった建物だけでなく、
これから新しくお付き合いの始まるお施主様とも
末永いお付き合いができるよう、日々頑張って参ります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。